「魁!海外馬券塾」(1日)
豪州
メルボルン地区のレースに、外国から遠征する馬に対するルールが21年から厳しくなった。過去数年の遠征馬にレース中での故障が相次いだことを受けてのもので、出国前に全身のCT
スキャンを撮影して主催者獣医師の承認を得ることが求められ、さらに現地到着後
メルボルンCまでに2競走以上出走させることができなくなるなどの条件が課される。以前から豪州への遠征は他国へ行くより諸準備が大変だったが、さらにハードルが上がった印象だ。
この影響で遠征馬が減る見込みの21年の
メルボルンCで注目を集めているのが、
インセンティヴァイズという地元馬だ。21年3月までは、3戦未勝利と全く目立たなかった。ところが4月に初勝利を挙げると、まるで別馬になったかのような快進撃で6連勝。しかも、相手が強くなるごとに勝ちっぷりが派手になっており、6連勝目となった6月24日のG3戦では、2着に入ったG1勝ち馬に何と12馬身差をつけている。
ローカル競馬場の未勝利戦から、瞬く間に
メルボルンCの有力馬へと駆け上がった
インセンティヴァイズ。いよいよ12日にフレ
ミントン競馬場で行われる
マカイビーディーヴァS(芝1600メートル)で初のG1に挑む。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)
提供:デイリースポーツ