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札幌2歳S・G3」(4日、札幌)
上昇ムードだ。良血馬
リューベックは1日、新コンビの横山武を背に札幌芝で併せ馬。攻め駆けする先輩僚馬に先着を決め、好調をアピールした。
地鳴りのように響いた力強い蹄音が、仕上がりの良さを物語っていた。
リューベックは、騎乗停止の吉田隼に代わって新コンビを組む横山武を背に、
モンファボリ(3歳2勝クラス)と札幌芝で併せ馬。2馬身後方から追走し、直線は内に入れると、鞍上のアクションに応えてギアを上げる。5F66秒0-35秒9-11秒7で、最後は1馬身先着を決めた。
鞍上は「後ろから行って、しまいはメリハリをつけてほしいという話でした。その通りの調教ができた。乗り味はすごく良かったですね」と上々の感触を伝える。「体が緩くて手前を何度も変えていました。その辺りは課題で、成長の余地もありますよ。前向きで真面目な馬です」と、潜在能力を高く評価した。
須貝師も「相手は攻め駆けする馬だし、内から行ったとはいえ、動きが良かった。落ち着いている。上がりの息も乱れてないしね」と納得の表情だ。「新馬戦はゲートも良くてスピードの違いで行っただけ。ハナにこだわる馬じゃない。緩さはあるけど、この時期の2歳にしては完成度は高い」と力を込める。
勝てば、伊藤雄二元調教師に並ぶ
札幌2歳S史上最多タイの4勝目。「馬の成長や血統を見ながら使っているけど、馬たちが頑張ってくれているから」と感謝は尽きない。「去年の1、2着馬はクラシックを勝ったしね。タフな競馬場を走ったことはプラスになる」と今後の飛躍を期待する。国内外でG1・2勝を挙げた
ディアドラの全弟が、北の大地で夏のフィナーレを飾る。
提供:デイリースポーツ