引き締まった表情が、その充実ぶりを物語る。
横山和生騎手(28)=美浦・フリー=は現在、全国リーディング7位で、既にキャリアハイとなる56勝。札幌でも13勝でリーディング2位につけ、函館では
函館記念の
トーセンスーリヤを含む9勝をマークした。「いい馬に乗せてもらっていますからね」と周囲への感謝は尽きない。
ただ、現状に決して満足することはない。「(
エルムS2着)
オメガレインボー、(キーンランドC2着)
エイティーンガールは決めたかったです。調教からずっとコンタクトを取り、先生や厩舎の方と一丸となって向かったレースでした。勝てれば最高だったけど、それが悔しいです」。リベンジへの強い気持ちが、次の戦いへの大きな原動力になる。
今週も
札幌2歳Sの
ユキノオウジサマ、
新潟記念の
トーセンスーリヤなど土日で計9頭に騎乗する。「一頭一頭と向き合い、仮に今結果が出なかったとしても、先々に出るよう、先生たちと話しながらやっています。今は馬たちも応えてくれています。有り難いです」。自らを支えてくれる人々や馬への思いを胸に、懸命の騎乗で飛躍の夏を締めくくる。(デイリースポーツ・大西修平)
提供:デイリースポーツ