「
札幌2歳S・G3」(4日、札幌)
20年の勝ち馬が
阪神JF、
桜花賞を制した
ソダシで、2着が
オークス馬
ユーバーレーベン。そんな北都の出世レースで、後続に何と4馬身をつけた。力の違いは歴然。1番人気の
ジオグリフが圧巻の走りで重賞初制覇を果たした。
ダークエクリプスの放馬でゲートを待たされるシーンはあったが、平然と自分の競馬を貫いた。スタートで後手に回り最後方も、3角から徐々に進出して4角3番手。直線で一気にスパートすると、最後はルメールが後ろを振り返るほどの余裕っぷり。ステッキを使うことなくゴールを駆け抜けた。「強かった。ゲートの中でチャカチャカして後ろからになったが、全く心配していなかった。最後は伸びると思っていたからね。まだ子どもだから伸びしろもある」と鞍上はパートナーを褒めちぎった。
これで新種牡馬
ドレフォンにJRA重賞初タイトルをプレゼント。今後は未定だが、土田助手が「ジョッキーが“今でも2000メートルに対応できる”と言ってくれた」と話しており、
ホープフルS(12月28日・中山)が今年の最終目標か。新種牡馬産駒の当レース制覇は、
サンデーサイレンス(94年
プライムステージ)を含めて8頭目(
グレード制導入の84年以降)。芝、ダート問わず活躍馬を輩出する父の産駒から、早くもクラシック候補が誕生した。
提供:デイリースポーツ