今週から中山、阪神の開催が始まり、いよいよ秋競馬。夏開催でもPOGで注目されるような馬たちが続々とデビューしていたので、この開催では出走頭数が落ち着くと想定していたが、どうやら5回中京開催にも良血馬が続々と登場しそう。
開幕週、下記で紹介できなかったところでは、デビューから3連勝で
クイーンCを制した
キャットコイン(
父ステイゴールド)の二番仔
マンクスホップ(栗東・
松永幹夫厩舎)が、中京芝1600m(牝)を
松山弘平騎手。母系に
凱旋門賞馬
Zarkava(
父Zamindar)がいる
レプリューム(栗東・
池添学厩舎)が、中京芝2000mを
鮫島克駿騎手など。
【9月11日(土) 中京芝1600m(牝)】
◆
アドマイヤラヴィ(牝、父
ロードカナロア、
母アドマイヤミヤビ、栗東・
友道康夫厩舎)
友道康夫厩舎で管理された
母アドマイヤミヤビは2017年
クイーンCで重賞を制し、
桜花賞で2番人気の支持を受けるも12着惨敗。その後の
オークスでは3着と巻き返し、秋のGIに向けて調整が進められていたが、左前浅屈腱炎のため、現役を引退した。その初仔が本馬となる。
本馬について「性格は母に似て素直。新潟開催を使う予定で調整してきましたが、走る気持ちに対して、体がついてきていない状態だったので、1ヶ月じっくり乗り込みました。今ではしっかり動くようになってきましたね」と
友道康夫調教師。鞍上は
武豊騎手が予定されている。
【9月11日(土) 中京芝1400m】
◆
リゴレット(牝、父
ドレフォン、
母プリンセスカメリア、栗東・
羽月友彦厩舎)
半兄にデビューから3連勝で
朝日杯FSを制した
アルフレード(
父シンボリクリスエス)がおり、父は新種牡馬
ドレフォン。
ジオグリフが先週の
札幌2歳Sで産駒重賞初制覇と、今週のデビュー組でも間違いなく注目を集める1頭。
先週の新潟芝1400mを除外になって、1週スライドする形となるが、先週のCWでの併せ馬が圧巻。3頭併せを内から追走する形だったが、最後の直線は手前を替えてから外2頭が止まって見えるくらい、一瞬で抜け出してくる。2週前追い切りがさほど目立つ動きではなかっただけに、1週でこれだけ違うものかと驚かされたくらい。今週の最終追い切りも要注目。鞍上は
松山弘平騎手が予定されている。
【9月12日(日) 中京ダート1800m】
◆
グレッチャー(牡、父
ラニ、
母レッドスレッド、栗東・安田隆行厩舎)
おじにJCダート(現チャンピオンズC)を連覇など、ダートGIで4勝を挙げた
トランセンド(
父ワイルドラッシュ)がいる血統で、父は米三冠レースに出走した新種牡馬
ラニ。ということで、父も母もノースヒルズにゆかりのある血統。
本馬は8月4日に大山ヒルズから栗東へ入厩。8月12日にゲート試験に合格した後も在厩調整されており、8月25日の坂路では4F51.8秒の時計をマーク。9月2日にはCWで追い切られて、古馬2勝クラスを追走して、きっちりと先着する動きを見せた。
【9月12日(日) 中京芝2000m】
◆
ピエドラデルーナ(牝、父
キタサンブラック、
母スイープトウショウ、栗東・
清水久詞厩舎)
母は2005年
宝塚記念など、GIで3勝を挙げた
スイープトウショウ(
父エンドスウィープ)。半姉には芝で2勝を挙げ、今週の
紫苑Sに特別登録している
クリーンスイープ(父
ドゥラメンテ)がいる。
本馬はノーザンF早来からノーザンF天栄を経由し、4月1日にノーザンFしがらきから栗東へ入厩。4月9日にはゲート試験を合格し、その後はしがらきへ戻って調整が進められていた。8月17日に再入厩した後も順調に追い切りを進めており、9月1日のCWで6F80.5秒の好時計をマーク。併せた相手(新馬)を追走して、大きく突き放しての先着だった。鞍上は
松山弘平騎手が予定されている。
(取材・文:井内利彰)