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【京成杯AH展望】スピードと先行力が要求されるマイル重賞

  • 2021年09月09日(木) 06時00分
 昨年は前日までの雨の影響が残って1分33秒台の決着だったが、2年前は芝マイルのJRAレコードを更新する1分30秒3がマークされた。例年、中山の秋開催は野芝のみを使用した馬場で行われるため、春開催などと比べて速い時計が出やすくなる。

1.スピードタイプの台頭

 一昨年は距離延長で挑んできたトロワゼトワルが4番人気で勝利。昨年も距離延長のボンセルヴィーソが13番人気で3着した。14年12月に路盤が改修されて以降は距離短縮組やパワータイプが幅を利かせる年が続いていたが、近年はマイル以下から臨戦するスピードタイプの活躍が増えてきている。

2.先行力があるか

 路盤改修後の数年は差しが決まることが多かったが、ここ2年で3着以内に好走した延べ6頭はいずれも4角3番手以内。スピードが求められるようになったことで、先行力の重要性も増してきている。

3.前走着順に注目

 新潟開催だった14年を除く過去9年で、前走1着だった馬が5勝。複勝率は36.8%に上る。また、前走2・3着馬も複勝率は30%を超える。対して、前走4・5着の馬は複勝率12.5%、前走6〜9着の馬は複勝率11.8%、前走10着以下の馬は複勝率14.3%。ハンデ戦の割には前走好走組の存在感が大きい。

 グレナディアガーズは春の目標だったNHKマイルCで3着も、差し馬が台頭する中で4角2番手から踏ん張っており負けて強しの内容だった。今回は初の古馬相手、初の中山と未知数な面はあるが、昨年暮れに朝日杯FSをレコードで勝利しているように時計勝負は歓迎。いきなり勝ち負けを期待したい。

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