先週の新馬戦、中京は4レースともフルゲート割れだったが、中山は芝2000m以外の3レースで除外が出ている。特にダート1200mは14頭、今週はこの番組がないだけに来週以降へスライドするのか、それとも9月20日の中京ダート1400mに回ってくるのか。そうなれば、今週は中京でも除外が出るかも知れない。
今週の注目はやっぱり中京芝2000m。他の番組の出走予定馬も取り上げたため、下記では1頭しか紹介していないが、
川田将雅騎手が騎乗予定の
ハーツクライ産駒ソリダリティ(栗東・
中内田充正厩舎)や
武豊騎手が騎乗予定の
ディープインパクト産駒トゥデイイズザデイ(栗東・
池江泰寿厩舎)なども注目を集めそう。
【9月18日(土) 中京ダート1800m】
◆
スペクトログラム(牡、父
ドレフォン、
母ケアレスウィスパー、栗東・
池江泰寿厩舎)
半兄に芝で5勝を挙げた
トーセンバジル(父
ハービンジャー)、母系にGIホースの
カンパニーや
トーセンジョーダンがいる血統。
本馬は5月に栗東へ入厩して、ゲート試験合格後にノーザンFしがらきへ放牧。8月17日に栗東へ再入厩すると、坂路とCWを併用して、追い切りでしっかりと負荷をかけられている。追い切りでは遅れてしまうことも多いものの、時計は決して悪いものではなく、新馬としてはそれなりに動けている。
鞍上は
岩田望来騎手が予定されている。
【9月18日(土) 中京芝1200m】
◆
ラキエータ(牝、父
キンシャサノキセキ、
母ウィルパワー、栗東・
音無秀孝厩舎)
半兄は同厩舎で管理され、2019年に
安田記念、
マイルCSのマイルGIを制している
インディチャンプ(
父ステイゴールド)。半姉には2020年
シルクロードSを制した
アウィルアウェイ(父
ジャスタウェイ)という血統。
7月10日に栗東へ入厩し、7月23日にはゲート試験を合格。その後は坂路で1本時計を出してから、ノーザンFしがらきへ放牧に出ており、8月31日に栗東へ再入厩。追い切りでは坂路4F51秒台を連発。良血らしいスピードを見せているし「小柄な牝馬にしては、飼葉食いがしっかりしている」と
音無秀孝調教師。追い切り本数は多くないが、すでに走る態勢は整っている。
鞍上は
松山弘平騎手が予定されている。
【9月19日(日) 中京芝2000m】
◆
ソクラテス(牡、父
ドゥラメンテ、
母ブルーダイアモンド、栗東・
音無秀孝厩舎)
半兄に同厩舎で管理され、昨年の
菊花賞2着、今年の
AJCCで初重賞制覇を果たした
アリストテレス(父
エピファネイア)。母系には
リンカーン、
ヴィクトリー、
アドミラブルだから、まさに厩舎ゆかりの血統。
5月12日にノーザンFしがらきから栗東へ入厩し、ゲート試験合格後に一旦放牧。再入厩後はじっくりと乗り込まれており、2週前はCW、そして1週前は坂路と追い切りもアレンジされている。1週前はレースでも騎乗予定の
C.ルメール騎手が跨り、4F53.1秒をマーク。2F24.8秒と終いもしっかりしている。併せ馬では遅れが目立っているが、これは
アリストテレスによく似ており、実戦に行けば違ってくるだろう。
【9月20日(月) 中京芝1600m】
◆
クラシックステップ(牡、父
モーリス、
母レッドジゼル、栗東・安田隆行厩舎)
おじに2020年
北九州記念などス
プリント重賞で2勝を挙げている
レッドアンシェル(
父マンハッタンカフェ)がいる血統で、半姉
ルージュグラース(父
ハービンジャー)は同厩舎で管理されているが「性別が違うこともあって、タイプは違いますね」と安田隆行調教師。
6月25日にノーザンFしがらきから栗東へ入厩して、7月7日にゲート試験を合格。一旦放牧に出されて、再入厩してから本格的な追い切りを課せられているが、9月1日には坂路で4F52.3秒をマーク。1週前追い切りとなる9月9日はCWでの併せ馬だったが、6F82秒台で走れており、坂路でもトラックでも水準以上の動きを見せている。
鞍上は
吉田隼人騎手が予定されている。
(取材・文:井内利彰)