「フォワ賞・仏G2」(12日、パリロンシャン)
日本から参戦した
ディープボンド(牡4歳、栗東・大久保)が見事な逃げ切り勝ち。初めてコンビを組んだクリスチャン・デムーロ騎手の鮮やかなエスコートで海外初戦を飾り、
凱旋門賞(10月3日・パリロンシャン)へ最高の形で弾みをつけた。
改めて本場で日本馬の実力を見せつけた。
ディープボンドは好スタートを切ると、迷わず先頭に立ってレースの主導権を握った。前半をうまくスローペースに落とし、後半は徐々にペースアップ。最後の直線に入っても勢いは衰えず、2着以下を完全に封じてフィニッシュした。
大久保師は現地
メディアのインタビューで「日本では重い馬場で結果を残しているので、
阪神大賞典を勝った時のような馬場ならと思っていた。きょうの(パリロンシャンの)馬場はベストコンディションだった。(調教拠点の)
シャンティイの水もいいし、馬が落ち着いていた。本番まではあと3週間だが、来週いっぱいはケアにあてて、残り2週で調整していきたい」と答えた。
日本馬によるフォワ賞制覇は99年
エルコンドルパサー、12、13年の
オルフェーヴルに続き4度目の快挙。
凱旋門賞には
ディープボンドと
クロノジェネシス(牝5歳、栗東・斉藤崇)が出走を予定しており、日本調教馬による初制覇へ大きく期待がふくらんだ。
提供:デイリースポーツ