9月20日、中山競馬場で行われる
セントライト記念(3歳・GII・芝2200m)に出走する
オーソクレース(牡3、美浦・
久保田貴士厩舎)。
同馬は父
エピファネイア、
母マリアライト、
その父ディープインパクトという血統。通算成績は3戦2勝。
父
エピファネイアは2013年
菊花賞馬にして、翌2014年には
ジャパンCを制覇。種牡馬としても昨年、史上初めて無敗で牝馬3冠を達成した
デアリングタクトや今年の
皐月賞馬
エフフォーリアを送り出すなど、そのポテンシャルを存分に発揮している。
母マリアライトも2015年
エリザベス女王杯、翌年の
宝塚記念を制した名牝で、本馬はその初仔にあたる。
2020年8月の新馬戦で、力の要る洋芝の札幌が舞台だったにもかかわらず33秒9という極上の末脚を見せつけ快勝。続く10月に東京で行われたアイビーSでは、のちに
きさらぎ賞を制した
ラーゴム、
若葉Sを勝つことになる
アドマイヤハダルをそれぞれ2着、4着に下し、2連勝。
ホープフルSでは
ダノンザキッドに敗れはしたものの、レース内容は翌年のクラシックでの活躍を感じさせるものだった。残念ながら、春のクラシックは骨折により棒に振ることになったが、そのポテンシャルの高さは誰もが認めるところ。9カ月ぶりとなる復帰戦で最後のクラシックへの切符を手にして、菊の栄冠を手中にしたいところだ。
※初出の本文内に一部誤りがございました。お詫びして訂正いたします。