「
戸塚記念・S1」(15日、川崎)
開催3日目の11Rで行われ、
セイカメテオポリスが重賞初制覇を成し遂げた。2歳時から大器と評判だった7番人気は、ゴール前の接戦を制した。2着は道中4番手から伸びた5番人気の
トランセンデンス、3着には2番人気の
ジョエルが入った。1番人気に支持された
ジャパンダートダービー覇者の
キャッスルトップは、2周目3角まで逃げたが6着に沈んだ。
セイカメテオポリスが自慢の末脚を爆発させた。ゴール寸前、強豪馬の間を割って伸びると、待望の重賞初タイトルを獲得した。7月以降だけで今年重賞5勝目となった矢野貴も感激。「ずっと攻め馬で乗らせてもらっていて、やっと結果が出てうれしい」と喜びをかみしめる。
逃げた
キャッスルトップが最終3角手前で失速すると、先頭に躍り出たのは
ギャルダル。それを実績馬の
ジョエル、
トランセンデンスが追い掛け、3頭の争いと思われた瞬間、矢のように突き抜けた。
春は
羽田盃で5着と善戦したが、
東京ダービー、
ジャパンダートダービーは惨敗。それでも陣営は素質の高さを感じていた。渡辺和師は「デビュー前から大きいところを獲れる馬と、自分たちに言い聞かせていた」と明かす。それを証明する勝利に「ロスなく回れば、最後の直線は狭いところでも割って来られる馬」と評価する。この重賞勝ちで選択肢は広がった。ダービー
グランプリ(10月3日、盛岡)挑戦も視野に、さらなる飛躍を誓う。
トランセンデンス(2着)「
東京ダービー時は疲れがあったが、状態がアップしていて、レースもうまくいった。次はもっと良くなる」(
森泰斗)
ジョエル(3着)「イメージ通り乗れたけど、結果的に前を深追いした感じ。勝ち馬にうまく乗られた」(
張田昂)
ギャルダル(4着)「自信満々に乗って楽勝かと思ったけど、最後止まった。気分良く行かせ過ぎたかも」(御神本訓)
キャッスルトップ(6着)「1周目のゴール板で馬がやめようとしたし、終始マークされてストレスもあった。次は本当の姿を見せたい」(仲野光)
提供:デイリースポーツ