「
神戸新聞杯・G2」(26日、中京)
今年も中京で行われる
菊花賞(10月24日・阪神)の最重要
ステップ。春に頂点を極めた第88代ダービー馬
シャフリヤールが、満を持して始動する。今後の路線について明言はされていないが、ここでの勝利は至上命題だ。
キャリア4戦でダービー馬の座に輝いた
シャフリヤールが、満を持して秋の桶狭間で始動戦を迎える。新馬戦V後、2戦目の
共同通信杯こそ3着に敗れたが、3戦目の
毎日杯で真価を発揮。JRA芝1800メートル戦のレコードタイ(当時)となる1分43秒9で重賞初制覇を飾ると、続くダービーでは
皐月賞馬
エフフォーリアとの激戦を鼻差で制し、世代の頂点に上り詰めた。
あれから4カ月-。夏はノーザン
ファームしがらき(滋賀県)で充電され、
パワーアップして帰ってきた。「改めて筋肉の質がいい。バネがあるし、体は少し大きくなっていた。たくましくなってきた感じ」。帰厩後も調教にまたがる主戦・福永がこう話せば、管理する藤原英師も「うまく中学生から高校生に上がれた。秋は調整がだいぶ楽になっている」と確かな成長を感じ取る。
共同通信杯前に、指揮官は「どう成長を遂げて、どこまで行けるのか。いい意味で天井が見えない」と将来性について話していたが、ここまでは青写真通りだろう。「あとはここから“不良”に走るか“優等生”に走るか。うまく方向性を定めたい。ここの走りで次にどこへ行くかを決める」。今後の“進路”選びに向けた大事な一戦。恥ずかしい競馬はできない。
提供:デイリースポーツ