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オールカマー・G2」(26日、中山)
初夏の仁川で初めて負けを喫し、悔しさを知った
レイパパレ。夏の充電期間は無駄に過ごすことなく、放牧中に内面をガラッと変えて栗東に帰ってきた。
高野師は「随分、体質がしっかりしてきました。これまでは空気に溶けるように体がなくなっていく馬だったのに、この中間は減らなくなりました。乗り込み量を増やして、それをこなしています」と変貌ぶりに目を丸くする。追って、叩いて、鍛え抜く-。なかなか踏み切れなかった攻める姿勢を、ようやく注ぎ込むことが可能になったのだ。
栗東坂路での1週前追いは
ライトウォーリア(4歳オープン)との併せ馬で一杯に追われた。「相手が良過ぎてあおられましたね。まだひと皮まとっている感じ。もうひと皮そいだ方がいいのかな。絶好調のもう一歩手前です」。字面では不満げな顔が浮かびそうな内容。それでも、トレーナーの声のトーンは決して低くなかった。
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宝塚記念の2着争いに負けたのを見ても、本来の適性はもう少し短いところかもしれません。でも、G1の3着ですから」。前走、初の敗戦にも指揮官に悲観の色は見られない。秋はここから
エリザベス女王杯(11月14日・阪神)へ向かう見通し。現状はまだひと皮まとった状態だが、さらなる成長を遂げた姿で、進撃第2章をスタートさせる。
提供:デイリースポーツ