10月3日にフランスのパリロンシャン競馬場で行われる
凱旋門賞(3歳牡牝・G1・芝2400m)。日本馬が2頭出走することや、記念すべき第100回ということもあって例年以上の盛り上がりを見せている。
アダイヤーは父
Frankel、
母Anna Salai、母の
父Dubawiという血統の愛国産馬。イギリスのC.アップルビー厩舎の管理馬。
同馬は昨年10月にデビュー。初戦は4着に敗れたが、2戦目でしっかりと勝ち上がりを果たす。その後は、重賞とリステッド競走に出走したが2戦ともに2着。大一番となる英ダービーに駒を進めるが、当時は1勝馬ということもあって評価は7番人気と高くなかった。
しかし、
アダイヤーはこのレースで覚醒。同じく
凱旋門賞に出走予定のモジョスターに4.1/2馬身差をつけて優勝。続く
キングジョージVI世&
クイーンエリザベスSでもG1・5勝のラブ、
ドバイシーマクラシック優勝馬の
ミシュリフなど強力古馬勢を破り、G1連勝を果たした。
キングジョージで
アダイヤーが獲得したレーティングは127。2021年のロンジンワールドベストレースホースランキングにて現時点で世界ランキング1位タイにつけている。1勝馬だった馬が、わずか4か月で成し遂げた驚異的なシンデレラストーリーと言えるだろう。
これまでに英ダービー、
キングジョージ、
凱旋門賞の3レースを全て制覇した馬は
ミルリーフ、
ラムタラの2頭のみ。史上3頭目の偉業達成なるか、大いに注目したい。