現地時間10月3日にフランスのパリロンシャン競馬場で行われる第100回
凱旋門賞(3歳上・牡牝・仏G1・芝2400m・1着賞金285万7000ユーロ)に出走するスノーフォール(牝3、愛・A.オブライエン厩舎)。
同馬は
父ディープインパクト、
母ベストインザワールド、母の
父Galileo。伯母に2016年の
凱旋門賞馬
ファウンドがいる血統。日本のノーザン
ファームの生産馬(欧州で生産者の基準となる母馬所有者はRoncon, Chelston Ire & Wynatt)で、通算成績は12戦5勝。
2020年6月にデビュー。昨年までは7戦1勝、3着1回という一介の条件馬に過ぎなかったが、今年初戦の英G3の
ミュージドラSをR.ムーア騎手の手綱で勝利。すると、英
オークス、愛
オークス、そして古馬相手のヨークシャー
オークスと破竹のG1・3連勝。
とくに英
オークスでは、レース後に名手・デットーリ騎手をして「熱いナイフでバターを切るかのよう」と言わしめるほどの楽勝で、後続につけた16馬身差は
オークス史上最大着差。続く愛
オークスも2着に8馬身半差の圧勝で、同世代に敵なしを印象付けた。
古馬初対戦となったヨークシャー
オークスでも4馬身差の完勝で、
凱旋門賞の主役の座を確定的なものにした。ヴェルメイユ賞ではティオーナに脚元を救われ、人気面ではタルナワの台頭を許す形になったが、いずれにしろ記念すべき100回目の
凱旋門賞を彩る
ヒロインに間違いはない。