現地時間10月3日にフランスのパリロンシャン競馬場で行われる第100回
凱旋門賞(3歳上・牡牝・G1・芝2400m・1着賞金285万7000ユーロ)に出走するタルナワ(
Tarnawa、牝5、愛・D.ウェルド厩舎)。
同馬は
父Shamardal、
母Tarana、母の
父Cape Crossという血統の愛国産馬。オーナーはアガ・カーン殿下。通算成績は16戦9勝。
2018年7月にデビューし、勝ち上がりに4戦を要したが、2019年5月の
ブルーウィンドS(愛G3)で重賞初制覇。その後、重賞3勝を上積みし、昨秋のヴェルメイユ賞(仏G1)でG1初制覇。さらに
凱旋門賞当日に行われた
オペラ賞(仏G1)を制すると、アメリカまで渡り、勢いそのままに
BCターフ(米G1)も勝利し、G1・3連勝を達成した。
今年初戦となった8月のバリーローンS(愛G3)では、60.5キロという酷量を背負いながら2着に6.1/2馬身差の圧勝。続く
愛チャンピオンS(愛G1)でも60キロを背負いつつ、今年のフランス2冠馬
セントマークスバシリカの2着と、目下の充実ぶりではメンバー屈指の存在といえる。
凱旋門賞では昨年、ヴェルメイユ賞と
オペラ賞を制した際のパートナー、C.スミヨン騎手が手綱をとり、中間では各ブックメーカーで1番人気に推されていたほどの実力馬だけに、牝馬優勢の
凱旋門賞では見逃せない一頭といえる。