「サウジアラビアRC・G3」(9日、東京)
来年のダービー候補の呼び声高い
コマンドラインが、満を持して2戦目を迎える。デビュー戦は好位でレースを運び、直線坂下から追いだされると、次位に0秒8差をつける断トツの上がりで豪快に突き抜ける大物感たっぷりの走り。2、3着馬が既に勝ち上がっているように、レースレベルも高かった。無傷V2でエリート街道を突き進む。
18年マイルCSを制した
ステルヴィオの全妹
ステルナティーアにも注目が集まる。新潟の新馬戦は、スローな流れにも中団で折り合い、直線は持ったままで加速。一気に後続を突き放し、最後は流す余裕を見せて圧勝した。確かな
バックボーンを持つ血統馬。切れ味は兄以上で、クラシック路線を目指せる好素材だ。
新潟2歳Sは5着に敗れた
スタニングローズだが、スタート直後につまずき後方からの競馬。直線では勝ち馬に次ぐ、上がり3F32秒9の決め手を繰り出したが序盤のロスが響いた。祖母は
ローズバドで、叔父にG12勝の
ローズキングダムを持つ良血馬。まだまだ奥がありそうで、舞台変わりでの巻き返しに期待ができる。
アスター賞3着から重賞に初挑戦する
フェスティヴボス。その前走は今後を見据え、中団に控えて差す競馬を選択。結果的に前残り決着で上位2頭には差をつけられたが、自在性を備えて、収穫のある内容だった。初勝利を挙げた東京マイルなら重賞でも引けは取らないはずだ。
芝千四の新馬戦を勝ち上がった
ウナギノボリ。前半はおっつけ通しだったが、直線でエンジンが掛かると馬群をさばいて差し切りV。非凡な瞬発力を見せつけた。距離延長はプラスに働きそうだ。
提供:デイリースポーツ