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凱旋門賞・仏G1」(3日、パリロンシャン)
まさかの大波乱-。記念すべき第100回競走を制したのは、直線外を鋭く伸びた独国馬
トルカータータッソ。ブービー13番人気(JRAオッズ)に猛反発して、居並ぶ強敵を打ち破った。日本から参戦した
クロノジェネシスは7着、
ディープボンドは14着に敗れた。
ラブが出走を取り消し、14頭立てで争われた一戦。またしても、日本馬は高い壁に阻まれた。日の丸を背負って勇躍参戦した
クロノジェネシスは道中2番手から運ぶも直線で伸びを欠き7着、
ディープボンドは後方から見せ場をつくれず14着に敗れた。
クロノにとっては満を持しての挑戦だった。3月には
ドバイシーマクラシックに出走。2着に惜敗したものの、初めての海外遠征で収穫も多かった。帰国して
宝塚記念を快勝し、
グランプリレースを3連覇。名実ともに国内トップホースの地位を揺るぎないものとして、
ターゲットに据えた欧州の頂。休み明けでも全能力を発揮できるタイプとあって、あえて前哨戦は使わず、レース9日前に出国するプランを選択したが、結果には結びつけられなかった。
一方の
ディープボンドは
阪神大賞典圧勝、
天皇賞・春2着で自信をつけ、前哨戦のフォワ賞を見事に制しての臨戦。6番人気に推されたが、父
キズナ(13年4着)の無念を晴らすことはできなかった。
勝ったのはドイツの
トルカータータッソ(牡4歳)。13番人気の伏兵が第100回の
メモリアル競走を制した。なお、
武豊騎乗のブルーム(7番人気)は11着に終わった。
日本調教馬は99年
エルコンドルパサー、10年
ナカヤマフェスタ、12、13年
オルフェーヴルの2着が最高着順。日本競馬界の悲願は、翌年に持ち越される。
提供:デイリースポーツ