「
京都大賞典・G2」(10日、阪神)
2020年の2着馬
キセキが、17年
菊花賞以来、約4年ぶりの勝利を目指す。7歳になったが、上半期は
金鯱賞5着、香港クイーンエリザベス2世C4着、
宝塚記念5着といまだ健在。夏は北海道に放牧に出て、秋の戦いに備えた。辻野師は「リフレッシュできています。ここ数年の北海道の放牧で一番オフモードだったので、早めに戻して時計も出しました」と調整ぶりを伝える。
帰厩後は丹念に乗り込み、態勢は整いつつある。「(2週前の)水曜、週末くらいから筋肉の張りが戻ってきました」と師は着実な良化を実感する。1週前追い切りは、新コンビの和田竜を背に栗東CWで単走。他厩舎の馬と併走する形になり、6F81秒8-36秒6-11秒8と力強く伸び、しっかりと負荷をかけられた。
鞍上は「年齢的なものかズブくて自分からという感じではなかったけど、併せた分、動けたね。きょうやったことでどれだけ良くなるか」と、さらなる上積みを期待。「テンからスッと流していくか、勝負どころ手前で早めに動くか。瞬発力勝負は分が悪いと思うし、スタミナ勝負に持ち込まないと」とレースをイメージする。
指揮官は「菊以来、勝てていないという現実もあります。とにかく勝利の2文字が欲しい」と力を込めた。実績上位の古豪が、久々のタイトル奪取で、その存在感を見せつける。
提供:デイリースポーツ