「
京都大賞典・G2」(10日、阪神)
今週も音無勢が大舞台で躍動する。先週の
スプリンターズSを
ピクシーナイトで制覇。勢いに乗って臨む今週も、東西の重賞に管理馬を送り込む。阪神で行われる伝統のG2戦には、
アリストテレスと
ダンビュライトがスタンバイ。人気は
ピクシーナイトと同じ蛭田助手が担当する
アリストテレスに譲るが、2019年の2着馬
ダンビュライトも虎視たんたんと重賞3勝目を狙っている。
人気薄だと侮るなかれ。3月の
日経賞12着以来の実戦に臨む
ダンビュライトは、6カ月半ぶりとあってフレッシュかつ活気も十分。毛ヅヤ、馬体の張りと申し分ない状態だ。音無師は「放牧明けで
リラックスしていていいな。レース当日に
テンションを上げてしまうタイプでいつ走るか分からないけど、しっかりつくってきた。7歳だけど、衰えもない」と好気配を伝える。
中間の攻め過程が、体調の良さを物語る。9月23日の栗東坂路での2週前追いでは、併せた
モズスーパーフレア(6歳オープン)に遅れはしたものの、4F51秒1の好時計をマーク。同30日の1週前追いは同じく坂路で4F51秒8を刻み、併せた
アサクサゲンキ(6歳障害オープン)に1馬身半先着した。「状態は問題ない。半年ぶりも関係ないよ」と師は太鼓判を押した。
G1では17年
皐月賞の3着が最高も、2勝を挙げるG2戦なら今回のメンバーでは実績上位の存在だ。18年
天皇賞・秋で入場後に放馬して競走除外という苦い経験があるが、「G1で中から入ってダートコースを横切るのが駄目なんだろうね。G1以外だと外からサッと入れるから」と、課題の馬場入りも問題視はしていない。
開幕週の馬場を味方につけ、持ち味の先行力発揮なら大駆けの可能性も十分。「使えるところに使っていく。一戦一戦が勝負やからな」と力を込めた指揮官。先週の
スプリンターズSでは期待の3歳馬
ピクシーナイトがG1初制覇を飾り、厩舎の勢いも十分。今週は7歳セン馬の伏兵が、新たなタイトルをもたらす。
提供:デイリースポーツ