9日に東京競馬場で行われる
サウジアラビアRC(2歳・GIII・芝1600m)について血統・種牡馬別に検証していく。なお、いちょうS(新設重賞)、
サウジアラビアRC(重賞)として行われた14・15年もデータの集計対象とした。
ディープインパクト産駒は[2-0-1-1]。17年に
ダノンプレミアムがコースレコード(当時)で勝利するほか、18年
グランアレグリアも後続に3.1/2馬身差を付ける完勝劇を披露している。なお、勝利した2頭はのちにマイルGIを制していることも覚えておきたい。今年は上位人気と目される
コマンドラインが該当。
ロードカナロア産駒は[0-1-0-1]。出走頭数こそ少ないものの17年2着
ステルヴィオ、19年5着
エンジェルサークル、ともに入着する堅実な走りを見せていた。前者においてはクラシック戦線でも上位を賑わせ、秋にはマイル
チャンピオンシップを3歳で制するほどに躍進を遂げている。今年はその
ステルヴィオの全妹にあたる
ステルナティーアが出走予定。
初出走となる
キングカメハメハ産駒は
スタニングローズが該当。意外にも過去に出走例はなかったが、同じ東京芝1600mで開催される
アルテミスSでは14年
レッツゴードンキと20年
ククナが出走して、どちらも2着と好走している。なお、
スタニングローズは叔父に
ローズキングダム、祖母に
ローズバドがいる「バラ一族」と称されるファミリー。
同じく初出走となる
ノヴェリスト産駒は
フェスティヴボスが該当。東京芝1600mで2歳馬は[3-3-5-19]複勝率36.7%・複勝回収率149%、下級条件が中心とはいえ好走率・回収率ともに優秀な数値を記録している。なお、
フェスティヴボスも当該コースで勝ち上がった実績を持つ。