よりたくましく-。左肩の手術で休養していたルーキーの
古川奈穂騎手(21)=栗東・矢作=が今週、いよいよターフへ帰ってくる。
2021年3月にデビューし、たちまち6勝を挙げて好スタート。前途洋々に思えたが、4月25日の新潟競馬騎乗後に左肩の違和感を覚え、無期限の休養を決断した。5月11日に左肩の手術に踏みきり、無事成功。10月2日から栗東トレセンでの調教騎乗を再開し、復帰へ向けての準備を進めてきた。
懸命なリハビリを重ねつつも、常に“プラスα”を追い求めてきた。「トレーナーに、体の使い方を教えてもらいました。具体的には、トップジョッキーの“追う時”の共通点を取り入れた動きですね。実戦でそれができれば、もっと馬を動かせると思います」と話し、新たな自分自身に期待を寄せる。
土日は阪神で6鞍に騎乗。重賞でも好走歴がある土曜8R
カイザーノヴァなど、楽しみな面々が集まった。「結果を出せるように頑張りたいです。特に数字は決めていませんが、一つでも多く勝てるように」。悔しさを糧に、強さを身につけた。決して遠回りではなかったことを、結果で証明してみせる。(デイリースポーツ・松浦孝司)
提供:デイリースポーツ