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【サウジアラビアRC予想】歴史は浅いが“出世レース”と名高い重賞

  • 2021年10月09日(土) 09時57分
 サウジアラビアRCとなって今回で7回目という歴史の浅いレースだが、「いちょうステークス」時代から出世レースとして名高い存在で、過去の優勝馬にはクラリティスカイダノンプレミアムグランアレグリアサリオスなどが名を連ね、昨年はステラヴェローチェがここを勝って朝日杯フューチュリティS2着。先の神戸新聞杯を制している。

 ◎コマンドラインは東京芝1600mの新馬戦優勝馬。半マイル通過48.7秒、1000m通過60.8秒の流れを手応えよく追走。直線に入ってからはやや反応の鈍いところもあったが、ジョッキーのゴーサインに促されるように最後は出走メンバー最速34.3秒の末脚で2着以下に3馬身の差をつけた。今回は6月以来の実戦となるが、どこかを痛めての休養ではなく成長を促すための調整期間。500キロを超える大型牡馬で、実戦を使われた強みもあるはず。さらなる飛躍を期待したい。

 〇ステルナティーアは新潟芝1600mの新馬戦優勝馬。こちらは外枠を引き当てての発走となったが、半マイル通過50.4秒、1000m通過62.7秒のスローペースにもしっかりと折り合えたレース巧者。新潟競馬場の直線は坂がないとはいえ、最後の600mから200mまでの400mが11.5秒、10.5秒というレースラップをほぼ“持ったまま”で先頭に並びかけると、最後は11.3秒で後続を突き放した。こちらは440キロ台の牝馬。使われての変わり身という意味では本命馬に譲るものの、完成度の高さは上だ。

 ▲ウナギノボリは中京芝1400mの新馬戦優勝馬。やや伸びあがる様なスタートから、前半3ハロン34.8秒、半マイル通過46.7秒のペースに苦労する場面もあったが、ジョッキーに促されながら追走し、最後はフラフラしながらも自身推定34.8秒の末脚でゴール前抜け出した。まだ子供っぽさを残す走りだったが、エンジンがかかってからのパフォーマンスはなかなかのものだった。200mの距離延長を味方にできそうで一角崩しを狙っている。

 △スタニングローズ新潟2歳S5着。ゲートは互角に出たものの二の脚つかずに後方に置かれてしまった。新潟2歳Sは半マイル通過48.5秒、前半1000m通過60.2秒と重賞競走として考えればスローペースだったが、それでも最後は勝ち馬に次ぐ上がりタイムで入着を果たしている。すでに3戦を経験しているキャリアは武器になりそうだが、逆に言えばキャリア1戦の馬たちに比べると大きな変わり身は期待しにくい。それでも、その末脚は魅力だ。

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