現地時間9日、アメリカのキーンランド競馬場でG1・キーンランドターフマイルステークス(3歳上・芝1600m・12頭立て)が行われた。本競走は昨年まで、シャドウェルターフマイルステークスとして行われていた。
道中は中団の内を進んだ6番人気の
アグネスゴールド産駒インラブ(セ5、A.アシャール騎手)が、直線で外に持ち出されると力強く伸びて先行各馬をかわし、2着の8番人気テルユアダディ(セ5、J.ルパルー騎手)に1.1/2馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分34秒84(稍重)。
2番人気の
アグネスゴールド産駒、前年覇者のアイヴァー(牡5、J.タラモ騎手)は4着。愛・A.オブライエン厩舎の遠征馬で1番人気
オーダーオブオーストラリア(牡4、J.ヴェラスケス騎手)は最下位12着に敗れた。
インラブは
母Last Bet、母の
父Know Heightsという血統のブラジル産馬。アルゼンチン調教馬として2019年4月にデビューし、同地での成績は5戦1勝。
2020年9月から米国に戦いの場を移し、2戦目で移籍後初勝利。2走前の一般戦で米2勝目をあげると、続くTVGステークス(米L)、今回と3連勝でG1のタイトルを手にした。通算成績は13戦5勝。
インラブとアイヴァーは、ともに米国のP.ロボ厩舎の管理馬。同厩舎は
アグネスゴールド産駒による本競走連覇を達成した。
アグネスゴールドは
父サンデーサイレンス、
母エリザベスローズ、母の
父ノーザンテーストという血統。現役時代は2001年の
スプリングS(GII)、
きさらぎ賞(GIII)を制した。
種牡馬入りした後は日本、アメリカを経てブラジルへ。同地を中心に多数のG1馬を輩出する大種牡馬として活躍したが先月、残念ながらこの世を去った。