ヨーロッパで最高の品揃えを誇る「タタソールズ・オクトーバー1歳セール・ブック1」が、10月5日から7日まで英国のニューマーケットで開催され、上場された452頭のうち375頭が、総額8636万9千ギニー(約140億9555万円)で購買された。
総売り上げは前年比4.8%アップで、平均価格の23万317ギニー(約3759万円)は前年比3.2%のアップ。一方、中間価格は前年比23.1%の大幅アップとなる16万ギニー(約2611万円)に達し、このセールとしての歴代第3位を記録。主取り率も前年の20.8%から今年は17.0%に下降し、堅調にして健全なマーケットとなった。
セール最高価格馬は、3日目に登場した父
シーザスターズの牝馬。11年の英国2歳牝馬チャンピオン・ベストタームスの6番仔で、G1マルセルブーサック賞(芝1600m)3着馬スタータームスの全妹にあたる同馬は、150万ギニー(約2億4488万円)でシェイク・モハメドの競馬組織ゴドルフィンが購買している。
日本人によると見られる購買は、11のG1を制した女王
エネイブルの甥にあたる上場番号416番の父シャマーダルの牡馬が56万ギニー(約9139万円)で購買されたのを筆頭に、6頭が確認されている。
(文:合田直弘)