「
秋華賞・G1」(17日、阪神)
ローズS覇者
アンドヴァラナウトは13日、栗東坂路を馬なり単走で4F54秒0-38秒7-12秒2。中3週を考慮して折り合い重視の調整だが、フットワークは乱れることなく、軽快に駆け上がった。
池添学師は「ぶれることなく、手前もスムーズ。追えば追うだけ伸びそうな感じで、申し分ない動きだね」と納得顔。「成長曲線は思い通り。馬体は来年もっと良くなると思うけど、使うごとに課題をクリアしてくれるからね」と、進化を続ける姿に目を細めた。
初勝利は
桜花賞の2週間後。春のクラシックには参戦できなかったが、ゆっくりと素質開花を促した陣営の判断で夏に急上昇。初の2000メートルだった
出雲崎特別を制して1勝クラスを突破すると、重賞初挑戦だったローズSではメンバー最速の上がりで春のクラシック好走組をなで斬り。2連勝で一気に
秋華賞の主役候補に名乗りを上げた。
デビューからコンビを組む福永は「フィジカル面で大きな変化があるわけではないけど、精神的に成長している。競馬というものを分かってきたのが大きいね」と学習能力の高さを評価する。
桜花賞馬
ソダシ、
オークス馬
ユーバーレーベンが立ちはだかるが、
スプリンターズSに続くG1連勝が懸かる福永は「一瞬の切れは2頭とは違った武器。特性を生かし、どう1着を獲るかを考えていく」と簡単に引き下がるつもりはない。勢い十分な人馬が、白毛のアイドルに真っ向勝負を挑む。
提供:デイリースポーツ