2015年10月25日、京都競馬場で行われた第76回
菊花賞(3歳・牡牝・GI・芝3000m)。
混戦の中、好位の内でレースを進めた
北村宏司騎手騎乗の
キタサンブラック(当時牡3、栗東・
清水久詞厩舎)が、直線で内の馬群を抜けて先頭に立ち、ゴール前で追ってきた
リアルスティールをクビ差で振り切りGI制覇を果たした。
キタサンブラックは、
父ブラックタイド、
母シュガーハート、
その父サクラバクシンオーという血統。
日本ダービー14着という結果から、当時は距離を不安視されていたが、前走
セントライト記念に続き、連勝で最後の1冠を手に入れた。
同馬を所有する北島三郎さん(馬主名義は大野商事)にとっては初のGI制覇となったと同時に、この勝利から同馬のGI伝説が始まった。
2015年
菊花賞、2016年
天皇賞・春、
ジャパンC、2017年
大阪杯、
天皇賞・春、
天皇賞・秋、
有馬記念とGI・7勝を挙げ、2016・17年の
JRA賞年度代表馬に輝く。2020年度の顕彰馬に選定。通算成績は20戦12勝(重賞10勝)。
生涯獲得賞金18億7684万3000円は、当時の
JRA歴代1位。
菊花賞などを制した2015年は、主に
北村宏司騎手とコンビを組み、2016年以降は、すべてのレースで
武豊騎手が手綱を取っていた。
現在は社台スタリオン
ステーションにて種牡馬生活を送っている。