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【菊花賞プレイバック】混戦の中、始まりを告げたキタサンブラックの“GI祭り”

  • 2021年10月19日(火) 19時55分
 2015年10月25日、京都競馬場で行われた第76回菊花賞(3歳・牡牝・GI・芝3000m)。

 混戦の中、好位の内でレースを進めた北村宏司騎手騎乗のキタサンブラック(当時牡3、栗東・清水久詞厩舎)が、直線で内の馬群を抜けて先頭に立ち、ゴール前で追ってきたリアルスティールをクビ差で振り切りGI制覇を果たした。

 キタサンブラックは、父ブラックタイド母シュガーハートその父サクラバクシンオーという血統。日本ダービー14着という結果から、当時は距離を不安視されていたが、前走セントライト記念に続き、連勝で最後の1冠を手に入れた。

 同馬を所有する北島三郎さん(馬主名義は大野商事)にとっては初のGI制覇となったと同時に、この勝利から同馬のGI伝説が始まった。

 2015年菊花賞、2016年天皇賞・春ジャパンC、2017年大阪杯天皇賞・春天皇賞・秋有馬記念とGI・7勝を挙げ、2016・17年のJRA賞年度代表馬に輝く。2020年度の顕彰馬に選定。通算成績は20戦12勝(重賞10勝)。

 生涯獲得賞金18億7684万3000円は、当時のJRA歴代1位。菊花賞などを制した2015年は、主に北村宏司騎手とコンビを組み、2016年以降は、すべてのレースで武豊騎手が手綱を取っていた。

 現在は社台スタリオンステーションにて種牡馬生活を送っている。

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