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菊花賞・G1」(24日、阪神)
74年ぶりの快挙を目指し、牝馬の
ディヴァインラヴが200万円の追加登録料を支払って
菊花賞に挑む。過去に牝馬で制したのは43年クリフジ、47年ブラウニーの2頭のみ。連勝中で勢いに乗るスタミナ自慢が、史上3頭目の偉業達成を狙う。
新たな歴史を刻むか。
ディヴァインラヴが74年ぶりの牝馬制覇を狙って、牡馬クラシック最終戦に勇躍参戦してきた。福永は「小倉で二六を勝った時に随分上手に競馬をしていたし、“次勝ったら
菊花賞挑戦もアリだと思う”」と陣営に進言。13年覇者の父
エピファネイアともコンビを組んでおり、「お父さんっぽくないけど、長距離適性はある。前走も強い勝ち方だったしね」と高く評価する。
牝馬の勝利は43年クリフジ、47年ブラウニーの2頭のみ。
グレード制が導入された84年以降では、挑戦自体が95年
ダンスパートナー(5着)、09年
ポルカマズルカ(17着)、19年
メロディーレーン(5着)の3頭だけだ。「そもそも昔は牝馬を長距離に使わなかったから。今は牡馬、牝馬の格差もなくなってきたし、牝馬だからといってマイナスにはならない。斤量も2キロ軽いしね」と実戦を楽しみにする。
斉藤崇師も「道中で変に引っ掛かる馬じゃないし、スタミナがありますから。チャンスはありそう。男馬しか出られないレースじゃないですしね」と期待する。牡馬相手に
グランプリ3連覇を果たした僚馬
クロノジェネシスと同様、牡・牝のカテゴリーにとらわれず、馬の適性を重視した上での参戦だ。
「面白いチャレンジだと思う。状態はいいので、馬の可能性にかけたい。出るだけとは思っていない」と福永も意欲的だ。昨年の
コントレイルに続く史上4人目の菊連覇が懸かる鞍上とともに、持ち味の持久力を生かして、大仕事をやり遂げる。
提供:デイリースポーツ