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菊花賞・G1」(24日、阪神)
四位洋文調教師(48)=栗東=が、21年3月の厩舎開業後初となるG1舞台へ
モンテディオを送り込む。
神戸新聞杯3着で優先出走権を獲得し、願いがかなった。「いい馬を引き継がせてもらったので
菊花賞に使いたいなと思っていたけど、その通りになった。オーナーさんにとってもクラシックは特別だからね」と喜ぶ。
騎手時代には
菊花賞に16回参戦し、07年
アサクサキングスで勝利を飾った。「3歳馬が長い距離を走る時には、不安な
ファクターが多く存在する。乗っている騎手としては折り合いが一番。この馬は操縦性がいいから、不安がゼロに近いところでスタートできる。それに、例年の京都よりも、阪神内回りの方が合うかもね。器用さが求められるから」。G1・15勝を含む、JRA通算1586勝を挙げた名手が、長丁場への適性を認める。
鞍上には
菊花賞初騎乗となる横山和を抜てきした。「若い力はいい。和生君はよく考えて乗っているし、勢いのある時は馬にとってもプラス
アルファがある。オーナーさんが承諾してくれたことに感謝しているよ」と大きくうなずいた。
トレーナーとして挑むG1の舞台。「そう簡単じゃないよ。ジョッキーの時にも感じていたけど、レースを一つ勝つのも大変なことだから。でも、G1出走となると厩舎がピリッとする。スタッフの士気が高まるのがいいね」。騎手として菊の栄冠をつかんでから14年-。指揮する立場になっても目的は一つ。クラシック最後の1冠を射止める。
提供:デイリースポーツ