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【菊花賞予想】クラシック最終戦、京都と大きく異なる阪神コースがポイントに

  • 2021年10月24日(日) 06時35分
「最も強い馬が勝つ」といわれる牡馬クラシックの最終戦。3000mの距離にスタミナの底力を競うのだが、今年は京都競馬場改修工事のため42年ぶりに阪神開催となるのがポイント。内回りコースを1周半。ゲートから最初のコーナーまで距離があること。3角に上り坂がない代わりにゴール前に急坂が待ち受けていることなど京都競馬場の3000mコースとはレイアウトが大きく異なることがポイントになりそうだ。

 ◎ステラヴェローチェは不良馬場で行われた神戸新聞杯優勝馬。レコード決着となった朝日杯フューチュリティSは0.1秒差2着で、稍重馬場の皐月賞は2着タイトルホルダーからクビ差3着。瞬発力勝負になったダービーでも1、2着馬と同じ33.4秒の末脚を繰り出して0.2秒差3着と堅実な勝負を繰り返してきた。3000mは決してベストではないかもしれないが、同世代の馬たちが相手ならば、大きな壁になることはないはずだ。

 〇レッドジェネシス京都新聞杯の優勝馬。京都新聞杯も強かったが、3月のゆきやなぎ賞は前半1000m62.4秒のスローペースを最後方で待機。向こう正面を過ぎたあたりから一気に進出し、最後はメンバー中最速上がりタイムで完璧な勝利を収めている。この時示した自在性は、長距離レースでは大きな武器になる。

 ▲ヴァイスメテオールラジオNIKKEI賞優勝馬。このレースでは春シーズンの課題だったゲートを克服し、中位追走から4角手前でスパート。コーナーリングの巧みさと、追われてからの伸び脚が印象的なレースとなった。過去3勝はいずれも時計がかかる馬場状態だったが、4着だったプリンシパルSは逃げ、先行馬が有利にレースを進める中でメンバー最速となる33.4秒の末脚を繰り出している。一気の距離延長は微妙だが、楽しみな1頭だ。

 逃げ、あるいは先行したい△タイトルホルダーは絶好枠を引き当てた。弥生賞は前半1000mが62.6秒と恵まれたが、皐月賞は60.3秒。中山競馬場芝2000mコースはスタート直後に坂があり、しかも57キロを背負った3歳馬ということを考えれば楽なペースではなかった。前走のセントライト記念は大きな不利を受けて力を出し切れなかった。同じようにセントライト記念では行き場を失うシーンがあった△ヴィクティファルスともども改めて期待したい。

 穴なら紅一点の△ディヴァインラヴ。体重を増やしながら古馬混合の特別レースを2連勝。ゆったり目のペースにしっかりと折り合い、ジョッキーのゴーサインにも素早く反応した。1戦毎に力をつけてきている印象で楽しみな1頭だ。

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