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富士S・G2」(23日、東京)
ソングラインが1番人気に応え、重賞初制覇を成し遂げた。伸び上がるようにスタートを切ったことで後手に回ったが、二の脚の速さですぐに中団に取りつき、馬群の真ん中でピタリと折り合って追走。直線に向いても手応えは十分で、ラスト1F手前でGO
サインを受けると一気に抜け出し、最後は猛追する
サトノウィザードを首差しのいだ。
3歳牝馬のVは99年
レッドチリペッパー以来22年ぶり2頭目で、池添にとっては4戦連続のコンビで初勝利。3走前には同じ舞台のNHKマイルCで鼻差2着と惜敗しただけに、「得意とするこの舞台で、古馬相手に正直、負けられないと思っていた」とホッとした表情を浮かべる。「抜け出してからフワッとして一瞬ヒヤッとしたが、それが今後まだ良くなる余地なんだと思いますし、その成長を楽しみにしたい」とさらなる活躍を期待した。
外から重圧を受けて3着に敗れた
関屋記念からの巻き返しに、林師は「最内枠でも結果が出せたのは、前走の厳しい競馬の経験が生きたから。池添騎手が一戦一戦教えてくれたおかげ」と鞍上に感謝。
マイルCS(11月21日・阪神)の優先出走権を得たが、次走については「オーナーサイドと相談して」と熟考する構えを見せた。
これで3歳馬による今年の古馬重賞勝利は7頭目。強い世代の一角として、さらなる高みを目指す。
提供:デイリースポーツ