「
天皇賞(秋)・G1」(31日、東京)
素晴らしいメンバーがそろった中で注目したいのが、唯一の3歳馬
エフフォーリアだ。父
エピファネイア×母
父ハーツクライという
サンデーサイレンスの4×3のインブリードを持つ配合。爆発力の源は、やはり3代母のケイティーズだろう。
“女傑”
ヒシアマゾンの母として知られるが、そこから分派した孫で国内外G1・3勝の
アドマイヤムーンや08年
スプリンターズS覇者
スリープレスナイトらも大活躍。また、祖
母ケイティーズファーストの父クリスは牝系に入ると力を発揮する種牡馬で、日本では母の父として03年の2冠馬
ネオユニヴァースや同年
オークス2着馬
チューニーを輩出した。
エフフォーリアの
母ケイティーズハートは中距離ダートで3勝。管理した宮本師は「ウチの厩舎の
メモリアル(200勝)を決めてくれた馬でね。脚元や体質などを牧場サイドと相談して、ダートに絞って使っていた。真面目で一生懸命走る馬だった」と振り返る。
母の代で爆発こそしなかったものの、無理をせず大事に使われたことが、息子の大爆発へとつながった感。マイラー色の濃い牝系から、
菊花賞をパスしての参戦は英断とみる。(デイリースポーツ・松浦孝司)
提供:デイリースポーツ