競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
次週はファンタジーS(11月6日・阪神、芝1400m)が行われる。2歳牝馬重賞が2週続くが、こちらも楽しみなメンバーがそろいそうだ。
ここでは4頭の1週前の様子をお伝えしたい。
まずは現2歳世代で
ドーブネ(牡)を含む3頭のオープン馬を出し、現在10勝を挙げている武幸厩舎。2頭出しを予定している。
新馬-
サフラン賞と無傷2連勝中の
ウォーターナビレラ(牝)は
武豊Jで予定。1週前の様子について、師は「札幌千五、中山千六とト
リッキーなコースできっちり結果を出してくれました。センスがいいですね。器用さがあるし、今回の舞台でもうまく対応してくれると思います」と3連勝での重賞初Vをイメージした。
9月の中京新馬戦(芝1400m)を快勝した
ヴィルチュオーズ(牝)は松田Jで参戦予定。師は「初戦は(スタートを)ポンと出ていいところで我慢をして、しまいもしっかり伸びてくれました。センスがいいですね。軽い走りなので、できれば良馬場の方がいいですね。重賞でどこまでやれるか楽しみです」と期待を寄せた。
小倉2歳S覇者の
ナムラクレア(牝、長谷川)は浜中Jで予定。師は「帰厩してすぐはまだ息遣いが荒かったですが、23日は素晴らしい動き、時計で、息の入りも良かったです。相手はさらに強くなりますが、折り合い面に不安はなく、千四でも流れを見ながらいいところで(脚を)ためて行ければ」と見通しを語った。
同レース3着の
アネゴハダ(牝、佐々木)は幸Jで予定。前走を振り返って、師は「芝の走りは良かった。ただ大外枠だったこともあり、スタート直後に(馬がいない方向の)外へ逃げてしまった。それを矯正しているうちに3角で置かれてしまった」と不完全燃焼を悔しがった。「それでもエンジンがかかってからはシュッと伸びてきたからね。千四に延びるのは歓迎だし、スムーズなら重賞でもチャンスはある」と意気込んだ。
今週の注目新馬は
ジョーダンキング、
プリティーチャンスの妹
ウィシンクアスク(牝、野中、父
ルーラーシップ、
母フューチャサンデー)。28日にゲート試験を一発で合格した。師は「同時期の姉(
プリティーチャンス)よりも(ケイコで)動けている。気性的に心配なところもなく、そう遠くないうちにデビューを迎えられそう」と見通しを語った。(馬三郎栗東支局・塩手)
提供:デイリースポーツ