大阪杯は3着に負けた
コントレイル。これについて矢作師は重馬場が原因と明らかな敗因をあげています。
「敗因は道悪につきますね。レースの直前に相当強い雨が降ったのですが、パドックの時点で取り消したい気分でした。レース後もダメージはありましたが、自分に向いていない馬場を走ったこともあると思います。ですから、
宝塚記念は完調で臨めないと判断し、回避しました」
幸い、その後は順調に調教を積み重ねられた様子。栗東での追い切りも2週前からシッカリ動きが変わってきました。
「2週前にしっかり負荷をかけて息をつくり、1週前追い切りに向かいましたが、悔いのない仕上げをするために調教を動く馬(古馬1勝クラス・
キングオブドラゴン)と併せましたが素晴らしい動きでした。これで“戻ったな”という印象です」
馬体重については、3歳の三冠時は460キロ、今年春は470キロと少し増えていましたが、「春の時点では成長分と思っていましたが、その後の疲労などを考えますと
コントレイルには重過ぎたのかな、と判断。今回は460キロ台で出走と考えています」とのことでした。
今回は実績のある左回りコース、人気に応えてくれるでしょうか。
「ダービーのようなレースをしてくれたら嬉しいです。この馬には次の仕事が待っていますし、いい結果を残して送り出したいですね」
(取材・文:花岡貴子)