朝日杯FSへ向けての前哨戦だが、2歳戦で唯一の短距離GIIということで、ス
プリンターを目指していく若駒たちにとっての数少ない目標レースという意味合いもある。近年は距離延長組がしばしば上位を賑わせており、距離短縮組が幅を利かせていた以前とはレースの傾向が変わってきている。
1.距離延長組が台頭
過去10回で、距離短縮組は[0-3-4-31]で連対率7.9%、複勝率18.4%。対して、前走も1400mだった馬は[5-2-3-37]で連対率14.9%、複勝率21.3%、距離延長組は[5-5-3-36]で連対率20.4%、複勝率26.5%。
2.追っての味が求められる
過去10年中9年で、前半3ハロンより後半3ハロンの方が速い後傾ラップになっている。スローペースになりやすく、直線でのキレ味が重要となる点で、他場で行われる短距離戦とは異質な性格を持つ。
3.
サンデーサイレンス系の血統に注目
ここ5年の連対馬で、父と母父いずれもが
サンデーサイレンス系でなかったのは、17年の勝ち馬
タワーオブロンドン一頭だけ。昨年1番人気5着の
リフレイム、18年3番人気5着の
アスターペガサス、17年2番人気8着の
タイセイプライドなどは
サンデーサイレンスの血を持っていなかった。
コラリンは新馬戦こそ敗れたが、続く未勝利と
カンナSではいずれも上がり2位の末脚を使って連勝。その走りからして1ハロンの距離延長ならこなせそうだ。左回りはカギとなるが、
ルメール騎手の継続騎乗は心強く重賞でも期待したい。