東京の
アルテミスSが創設されたのをはじめ、同週の京王杯、翌週のデイリー杯にメンバーが分散することもあって、頭数は落ち着き加減。とは言え、近年は
ダノンファンタジー、
レシステンシアがここを
ステップにして阪神JFを制しており、先を占う上で見逃せないレースだ。
1.距離短縮組の好走が多い
過去10回の
ファンタジーSで、距離延長組は複勝率19.6%、前走も1400mだった馬は複勝率14.5%なのに対し、距離短縮組は42.9%もある。今回同様に阪神開催だった昨年も、2・3着馬は距離短縮組だった。
2.末脚を使えるか
阪神芝1400mは内回りコースだが、ゴール前に坂があるなどスピード一辺倒では攻略できない難しさがある。16年以降に行われてきた阪神芝1400mの2歳戦(新馬・未勝利除く)の成績を、上がり3ハロン順位別で見てみると、上がり3ハロン1位の馬は複勝率93.3%と抜群。対して、上がり4〜5位は複勝率14.3%、上がり6位以下は複勝率6.4%。昨年は
オパールムーンが4角12番手から2着に突っ込んできたように、末脚がしっかりしている馬が台頭してくる。
3.馬格はあった方が良い
16年以降に行われてきた阪神芝1400mの2歳戦(新馬・未勝利除く)の成績を、馬体重別で見てみると、419kg以下で3着以内に入った馬はおらず、420〜439kgの馬は複勝率22.7%、440〜459kgは複勝率35.3%、460〜479kgは複勝率38.5%、480〜499kgは複勝率50.0%。
ウォーターナビレラは無傷2連勝中で、前走は中山芝マイルの
サフラン賞を制した。スローペースだったとはいえ、2番手追走から上がり3ハロン33秒6でまとめたのは優秀。阪神は問題なくこなせそうで、無傷3連勝を期待したい。