3日、
金沢競馬場(晴・良)で第21回
JBCクラシック(JpnI・2100メートル)が行われ、6番人気だった
ミューチャリー(船橋)が地方所属馬初の
JBCクラシック制覇を飾った。タイムは2分13秒1、地元金沢・
吉原寛人騎手の騎乗だった。2着には2番人気だった
オメガパフューム(
JRA)、3着には3番人気の
チュウワウィザード(
JRA)が入り、1番人気に推された
テーオーケインズ(
JRA)は4着に敗れた。
テーオーケインズ、
オメガパフュームはスタートが決まらなかった一方、
カジノフォンテン(船橋)が好スタートを切って一旦は先頭に立った。その直後、内を掬った
ダノンファラオ(
JRA)が先手を奪い、
カジノフォンテン、
ミューチャリー、
ケイティブレイブ(
JRA)などが好位を固めた。
テーオーケインズは好位の後ろ、
オメガパフュームは中団からレースを進めた。3コーナー入口で
カジノフォンテンが積極的に先頭へ立ち、これを追った
ミューチャリーが4コーナーを出るところで先頭に躍り出る。最後は追いすがる
オメガパフューム、
チュウワウィザードを抑えた
ミューチャリーが1着でゴールした。
ミューチャリーは
父パイロ、
母ゴッドビラブドミー(母
父ブライアンズタイム)の牡5歳・芦毛。通算23戦8勝。交流重賞初制覇、地方馬として史上初の
JBCクラシック優勝馬となった。
レース後のコメント
1着
ミューチャリー(
吉原寛人騎手)
「信じられません。こんな日が来るんですね。オーナーや矢野先生には前走から乗せてもらい、馬の感触を掴むことが出来て感謝しています。返し馬が前回と違って良い動きになっていました。
スタートを決めて、
カジノフォンテンの近くにいたいと思っていて、
カジノフォンテンと横並びの絶好の位置につけられました。抜群の手応えでゴールまで行ってくれ、と思っていました。鳥肌が立つくらいの脚を使ってくれて、何とか交わさせない、と思っていました。
強い競馬をしてくれて、自然に
ガッツポーズが出ました。テンパって雑な
ガッツポーズになってしまいましたね。馬に感謝したいです」
2着
オメガパフューム(
M.デムーロ騎手)
「ゲートの中で少しイライラしていました。最初、みんなが良いペースで行ったので後ろからでも悪くないと思いました。手応えはずっと良かったです。向こう正面からジリジリと上がっていって、直線は捕まえられそうだったんですが残念です。まだまだ頑張りたいです」
4着
テーオーケインズ(
松山弘平騎手)
「スタートを上手く出られず、リズムが悪かったと思います。仕上がりは問題なかったです。前走は広いコースで強い勝ち方でしたし、小回りよりは大きいコースの方が得意かなと思います」
6着
カジノフォンテン(
張田昂騎手)
「リズム良く行けましたが、小回りコースが合っていなかったかなと思います。休み明けで、この距離は難しかったかもしれません」
7着
ダノンファラオ(
横山武史騎手)
「今日も駐立は良くなかったんですが、タイミング良くスタートを切ることが出来ました。スムーズに行けて先行しました。(金沢では)初めて乗ってコーナーが難しく、コーナリングに気を付けて乗りました」
(取材:山本直)
ラジオNIKKEI