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エリザベス女王杯・G1」(14日、阪神)
今週から秋のG1ロードが再開。2021年も阪神の内回りを舞台に行われる牝馬の頂上決戦に、楽しみなメンバーがそろった。中でも注目は
レイパパレだ。秋初戦の
オールカマーは4着に敗れたものの、まだキャリアは8戦と伸びしろは十分にある。充実の4歳秋を迎えて、2つ目のG1タイトル奪取へ態勢は万全だ。
もう一度、輝きを取り戻す。今春の
大阪杯で強豪を撃破し、デビュー6連勝の離れ業でG1初制覇を飾った
レイパパレ。近2走は
宝塚記念3着、
オールカマー4着と満足のいく結果を得られず、やや勢いは減速してしまったものの、牝馬同士のG1なら
コントレイルと
グランアレグリアを完封した実績は断然だ。
宝塚記念で初黒星を喫し、秋初戦の
オールカマーでは初めての馬券圏外へ。ただ、いつものように先行したが厳しいマークにあい、先着を許した
ウインマリリン、
ウインキートスより1キロ重い斤量だったことを考慮すれば酌量の余地はある。高野師も「若干行きたがっていたが、最後まで頑張ってくれた」と決して悲観はしていない。
レース後はノーザン
ファームしがらきへ約3週間の放牧へ。帰厩してからは栗東坂路で順調に調整が進んでいる。3日の1週前追い切りは、栗東坂路で4F53秒0-12秒5(一杯)。
タイキドミニオン(3歳2勝クラス)との追い比べを制して半馬身先着。短期放牧から戻って、精力的に乗り込んでいる。動きは力強く、ひと叩きされた効果が十分に感じられる。指揮官は「いい動きでしたね。乗りやすさに関しても、不安がなくなってきました」と納得の表情だ。
ここまで8戦で全て手綱を取った川田が海外遠征後の自主隔離のため、ルメールとの新コンビを結成する。抽選除外となった20年の
秋華賞の前に調教で騎乗しており、乗り代わりは全く問題ないだろう。「誰が乗っても乗りやすい状態に仕上げています」とトレーナーもきっぱり。今度こそ正攻法で押し切ってみせる。
提供:デイリースポーツ