デイリー杯2歳Sに管理馬を登録している8人の調教師のうち、2016年以降の阪神芝1600mにおける3着内数、複勝率、複勝回収率をもとに抽出。
デイリー杯2歳Sで、馬券的にも「見逃せない調教師」とは?
3位は
高野友和調教師。集計期間内に阪神芝1600mで9勝し、3着内数(24回)、複勝率(39.3%)、複勝回収率(91%)のいずれも出走調教師中で3位と安定して高い水準となっている。今春には
エリザベスタワーで
チューリップ賞を制し、
ドナウデルタで
阪神牝馬S3着と重賞戦線でも活躍。2017年以降の直近5年では、2019年こそ[0-0-0-9]と不振だったが、それ以外の年は全て複勝回収率が100%を超えている。
今年は
スタニングローズが出走予定。未勝利勝ちの舞台がこの阪神芝1600mだった。4戦中3戦で上がり最速を記録している切れ者で、末脚勝負になればチャンスだろう。
2位は
中内田充正調教師。しっかり仕上げる中内田厩舎らしく、阪神芝1600mで18勝、複勝率44.9%は出走調教師内トップの成績だ。17年
朝日杯フューチュリティS(
ダノンプレミアム)、18年
阪神ジュベナイルフィリーズ(
ダノンファンタジー)、20年
朝日杯フューチュリティS(
グレナディアガーズ)とG1を3勝しており、大舞台での実績は抜群。ただし、複勝回収率は74%止まりなので、しっかり取捨選択したい。
今年は
新潟2歳Sに続いて重賞連勝を狙う
セリフォスが出走予定。気性面に難しさを残しているので、乗り替わりや初の右回りなど課題はあるものの、秘めたる素質の高さは歴然で、ここも突破するようなら前途は明るい。
第1位に輝いたのは
須貝尚介調教師だ。複勝率40.4%、複勝回収率113%と好成績で、「よく馬券に絡んで配当もいい」という、馬券ファンには非常に頼りになる存在だ。
ソダシで20年
阪神ジュベナイルフィリーズ、21年
桜花賞を制しているほか、20年の
朝日杯フューチュリティSを
ステラヴェローチェで2着しており、中内田調教師と同様に、こちらも大舞台での活躍が目立っている。
今年は
プルパレイが出走予定。新馬戦こそ
アライバルの後塵を拝したが、その後は未勝利→アスター賞と連勝。未勝利勝ちはレコードのおまけつきだった。時計勝負、急坂コースを既にこなしている経験値の高さが強みで、ここでも安定した戦いぶりが期待できるだろう。