10日の園田競馬3Rで、兵庫競馬初の女性騎手として注目を集める
佐々木世麗騎手(18)=園田・新子雅=が
マロンドクイーンに騎乗して勝利。
地方競馬所属の女性騎手初年度年間最多勝記録更新となる67勝目を挙げた。4月13日のデビューから533戦目での達成。従来の記録は05年10月からの山本茜元騎手(名古屋)の66勝。
兵庫県新人最多勝記録を更新中の佐々木世が、またしてもスピード記録を達成した。9日のメインレースでタイ記録に並ぶと、日をまたいで2戦目での新記録更新となった。
レースは初コンビを組んだパートナーを積極的に先へと導き、主導権を握る1番人気の後ろにピッタリマーク。向正面半ばで外から並びかけると4角まで2頭のマッチレースの形となり直線での追い比べ。最後は兵庫リーディングJ・吉村智騎手に3馬身差をつけての完勝となった。
「素直にうれしいですね。一つの目標としてきた67勝の記録を更新でき、今後も1勝ずつ積み重ねて記録を伸ばしていきたいと思っています」と笑顔で喜びを語った。
勝利を見守った師匠の新子雅師は「直線で追い出してからだいぶ安定してきた。日々しんどいトレーニングを続けていますからね」と愛弟子の成長に目を細める。
佐々木世も「初勝利の時と違って、この勝利では自分で思ったように少しは乗れてきているかなと思います」と確かな進歩に手応えをつかんでいる様子。
4月2週目からデビュー7カ月でのスピード更新。来年3月までの1年間でどこまで勝利数を積み重ねるのか、今後の一層の活躍に期待は増すばかりだ。
提供:デイリースポーツ