チェルトナム競馬場を舞台としたノヴェンバー開催2日目の13日(土曜日)に行われたG3パ
ディーパワーゴールドCチェイス(芝20F44y)は、1番人気(6.5倍)に推されたプロテクタラト(セン6、父サンデサン)の猛追を3/4馬身しのいで、4番人気(10倍)のミッドナイトシャドウ(セン8、父ミッドナイトレジェンド)が優勝を飾った。
道中好位で競馬を進めたミッドナイトシャドウは、2番手につけて迎えて最後から2つめの障害で、先頭を走っていたクールコーディ(セン10、父ドバイ
デスティネーション)が飛越に失敗して落馬。かわって先頭に立ったミッドナイトシャドウが、最終障害で拙い飛越を見せ、態勢を崩して鼻先が地面につきかけるという絶体絶命のピンチを迎えるも、そこから辛くも態勢を立て直して優勝するという、スリリングな展開となった。
17/18年シーズンからハードルを跳び始め、G2レルキールハードル(芝20F56y)など2重賞を制した後、19/20年シーズンからスティープルチェイスに転向したミッドナイトシャドウ。転向4戦目にG2
ディッパーノーヴィスチェイス(芝20F127y)を制し3度目の重賞制覇を果たすも、その後は重賞制覇に手が届かず、今季初戦となった前走G2オールドローン
リミテッドチェイス(芝19F200y)も3着に終わっていた。
同馬の次走は12月26日にケンプトンで行われる、G1
キングジョージ6世チェイス(芝24F)の予定。
(文:合田直弘)