昨年に続いて阪神で行われる秋のマイル王決定戦。近年は香港国際競走を含めて秋のGI路線が多様化したため人気が割れることもしばしばで、一昨年まで1番人気が10連敗を喫していたが、昨年は
グランアレグリアが単勝160円の支持に応えた。今年も
グランアレグリアが中心になりそうだが、連覇を阻む馬は現れるのか。
1.4〜5歳馬が中心
過去10年で、4歳馬は[5-5-4-23]で複勝率37.8%、5歳馬は[2-4-4-51]で複勝率16.4%なのに対し、6歳馬は[1-1-1-24]で複勝率11.1%、7歳以上は複勝率0%。基本的に若い馬が優勢のスピード勝負になる。ただし、3歳馬は[2-0-1-32]で複勝率8.6%と苦戦。この時期の中距離では2kgある古馬との斤量差が、マイルだと1kgになることが苦戦の要因の一つと考えられる。
2.逃げ苦戦気味も先行馬が優勢
16年1月以降に行われた古馬混合オープンの阪神芝マイル戦の成績を、前走の4角位置取り別で見てみると、前走4角1番手だった馬は複勝率18.2%だが、2〜5番手だった馬は複勝率32.2%と優秀。逃げ残りは容易ではないが、先行力を持つ馬が優勢なのは確か。
3.好走傾向の種牡馬
16年1月以降に行われた古馬混合オープンの阪神芝マイル戦の成績を、種牡馬の複勝率順(最少レース機会数5回)で見てみると、上位は
スクリーンヒーロー、
モンテロッソ、
リーチザクラウン、
ステイゴールド、
ディープインパクトで、
スクリーンヒーロー以外は複勝回収率100%超え。
ここは人気でも
グランアレグリアを中心視したい。他の有力どころは昨年降したメンバーに加えて、斤量利が少なくなる3歳馬がメイン。前走の天皇賞で3着とは言え非常に強い走りをしており、得意のマイルに戻る以上勝ち負けは必至だろう。