「
ジャパンC・G1」(28日、東京)
状態は右肩上がりだ。21年のダービー馬
シャフリヤールは栗東CWで併せ馬。持ち味の切れ味鋭い末脚を披露し、先輩僚馬に1馬身先着を決めた。秋初戦の
神戸新聞杯では不良馬場もあって4着に敗れたが、一度使った効果は歴然。強い3歳世代の代表格が、先輩ダービー馬3頭や外国馬など歴戦の古馬撃破へ向け、着々と準備を整えている。
鋭い末脚が際立っていた。21年のダービー馬
シャフリヤールは、岩田望(レースは川田)を背に、18日朝一番の栗東CWで
トーセンスカイ(5歳2勝クラス)と併せ馬。5馬身後方から追走すると、4コーナー手前で一気に差を詰め、直線は内へ。ラストは一杯に追われる僚馬を横目に、軽く仕掛けられただけで一気にギアを上げた。弾むように伸び、6F83秒3-37秒4-11秒7で1馬身先着だ。
「いいよ。G1に向けて順調に来ている」と藤原英師も納得の表情を見せる。始動戦の
神戸新聞杯では、不良馬場の影響もあって伸び切れず4着。「予想外の雨で、その後のケアは難しかった。その辺は
菊花賞を見ても分かると思う。負担がかかる内容になったが、使ったことには意味がある。体や体力、動きには使った効果がある」。タフな一戦を乗り越え、その後は理想的な上昇カーブを描けている。
3冠馬
コントレイルを筆頭に、外国馬など歴戦の古馬と初対戦になるが、指揮官が「強い世代だからね。
エフフォーリアも
天皇賞(秋)を勝っているから」と話すように、ダービーでしのぎを削った同世代の活躍を見ても、決して引けは取らない。舞台は当時と同じ東京2400メートル。来たるべき決戦の時に備え、自慢の末脚にさらに磨きを掛けていく。
提供:デイリースポーツ