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【マイルCS予想】マイルCS・過去10年データから探れ! 人気薄台頭の年には条件が必要になってくる?

  • 2021年11月21日(日) 07時35分
 先週のエリザベス女王杯は大荒れ…。

 勝ったのは10番人気のアカイイトという大波乱。さらに人気上位陣も総崩れで3連単配当はなんと339万円台という結果になった。

 今週は再びの大荒れ決着が待っているのか? それとも一転して堅く収まるのか? 目の離せないGIシリーズとなってきた。今週日曜日メインレースは、マイルチャンピオンシップ(GI・阪神芝1600m)。今週も過去10年データから馬券&レース傾向を探っていきたい。

1.けっして1番人気の強いレースじゃない?

 まずは過去10年で1番人気の活躍はどうだったのか?

 昨年のマイルCSは阪神競馬場での開催。1番人気グランアレグリアが1着となっていたが、それ以前の京都競馬場開催では1番人気馬は1度も勝てていない。

 過去10年の1番人気馬の成績は【1-2-2-5】。馬券圏内キープ率はちょうど半分の50パーセントである。ここまでの秋のGIシリーズのなかでも低い数字といっていい。ただ秋のGIシリーズの傾向同様に「1番人気が活躍しないときは2、3番人気が馬券圏内になる」という補完作用がある。ということでわりと堅く収まることも多いのだ。

 過去10年で、1〜3番人気すべてが馬券圏内にならなかった年は1回だけ(11年)。過去10年のなかでもいちばん荒れた年。ただその年は上位人気がかなり割れていた。

 今年の1番人気は間違いなくグランアレグリア。1番人気馬が勝てないというジンクスを昨年打ち破っただけに信頼性はありそうだが…。

2.やはり再好走傾向が強いレース?

 先週のエリザベス女王杯は「再好走傾向が強い」と指摘した。しかし前年に馬券になっている馬が1頭も出走していなかったので、荒れたということもいえるだろう。

 ただこのマイルCSも、エリザベス女王杯と同様、再好走傾向が強い。過去20年までデータをさかのぼれば、デュランダル(03&04年)、ダイワメジャー(06&07年)の連勝。それ以降の連続勝利馬は出ていないが、複数回馬券になっている馬はかなりたくさんいる。近年だけでもペルシアンナイトイスラボニータフィエロダノンシャークなどがそれに当てはまる。

 今年出走のなかではインディチャンプも19年1着&20年2着という連続好走馬。今年もグランアレグリアインディチャンプは当然馬券には入れたほうが良い。

3.前走は重賞で5着以内が望ましい?

 マイル戦のGIだが、各馬の前走使っていた距離は意外にもバラバラ。過去10年の勝馬たちの前走はスプリンターズS(GI・芝1200m)2頭、毎日王冠(GII・芝1800m)2頭、富士S(GIII・芝1600m)3頭、安田記念(GI・芝1600m)1頭、京都大賞典(GII・芝2400m)1頭、天皇賞秋(GI・芝2000m)1頭となっている。

 レースとしてはGIII戦・富士S(※格付けは当時)からのローテが一番多かったのは意外。これはやはり同じマイル距離の強みなのかもしれない。

 さらに馬券圏内30頭を見てみると、全頭が前走重賞からのローテ。前走がオープン戦や条件戦の馬は馬券になれないのだ。さらに30頭中27頭は「前走重賞で5着以内」である。前走が重賞ではない馬はほぼ出番なし。重賞経験馬でも6着以下からの巻き返しはかなり厳しいわけだ。

 今年ではサリオス(前走安田記念8着)、ケイデンスコール(前走毎日王冠9着)、ロータスランド(富士S10着)などがそれに当てはまってしまうが…。

4.12番人気以下の馬は馬券にならない…?

 マイルCSでは近10年、2桁人気の人気薄馬の活躍は少ない。

 10番人気以下で馬券になっているのは、11年の11番人気で2着のフィフスペトルだけなのだ。前走スプリンターズS6着からの巻き返し。ただ項目1でも指摘したように、この年は上位人気が割れていた状態からの波乱でもあった。人気薄台頭には、上位陣に絶対的存在がいない混戦の年だけなのかも?

 とはいえ、この手のデータを打ち破る結果になったのが先週のエリザベス女王杯。今回もグランアレグリアが怪しいと思う人は思い切った狙いにシフトするのもありだろう。

(netkeiba編集部)

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