「東スポ杯2歳S・G2」(20日、東京)
偉大な父に初めてのプレゼントだ。
イクイノックスが無傷2連勝で制して1番人気に応え、
キタサンブラック産駒の記念すべき重賞初勝利を飾った。
直線入り口で後方馬群の中にいても、ルメールには“差せる”という確信があった。馬場の外めへ進路を誘導すると、断トツの上がり3F32秒9の末脚で一気に伸びて、最後は後続に2馬身半差をつける圧勝劇だった。
JRA通算1499勝目となった鞍上は「楽勝でしたね」とクールに振り返り、「位置取りは後ろになったけど、最後はいい脚を使えると思っていたので全然心配していなかった」と相棒に全幅の信頼を置いていた。
無敗の3冠馬に輝いた19年
コントレイルをはじめ、過去の優勝馬25頭のうち、のちに13頭がG1を制している出世レース。木村師は「歴史を汚さないようにしないと」と今後の活躍を誓う。シルクレーシングの米本昌史代表も「期待以上の走り。
キタサンブラックの価値を高めてくれてうれしい。賞金を加算できたし、G1でも楽しみになりました」と大舞台を見据えた。
次走は未定だが、一気にクラシックの主役候補に躍り出た。22年は父のように、ターフで“まつり”を起こす。
提供:デイリースポーツ