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【あての木賞予想】来年の重賞戦線を占う上で注目の一戦!

  • 2021年12月22日(水) 18時00分
 23日(木)に金沢競馬場で行われる「あての木賞」。金沢デビュー馬限定の2歳準重賞です。過去の上位馬たちは翌年の重賞戦線を賑わすことが多く、2019年の勝ち馬カガノホマレサラブレッド大賞典を勝ち、2着フジヤマブシは北日本新聞杯とMRO金賞を勝利。昨年の勝ち馬フューリアスは古馬相手の中日杯で3着に入り、2着だったサブノタマヒメはノトキリシマ賞を勝ちました。来年の重賞戦線を占う上でも注目の一戦です。

 金沢競馬場では今シーズンの開幕に合わせて路盤改修と砂の入れ替えが行われ、昨年とはまったく違う砂質になりました。以前は天候によって極端な馬場傾向になることがありましたが、現在は内が重めという基本から極端に変わることはあまり見られませんので、馬の実力通りの決着になるのではないかと考えます。

 中心になるのは(10)スーパーバンタムでしょう。ここまで7戦して2勝2着2回3着1回という成績。勝った2戦はどちらも逃げて直線突き放す強い競馬でした。特にトパーズ賞では前走で負けたスターフジサンを6馬身も離して勝ち、逃げに持ち込めた時の強さを証明しました。

 金沢シンデレラカップは1番人気に支持されたものの、2番手から最後はいっぱいになって4着という結果でした。やはりハナを取り切って自分のリズムで走れることが重要だと感じます。今回は大外枠に入りましたが、スタートが決まればダッシュ力のある馬ですから、自分の競馬に持ち込めるのではないかと期待しています。

 対抗は(3)キープクライミング。まだ1勝馬ですが重賞でも好走していて、金沢シンデレラカップではスーパーバンタムに先着して3着に食い込みました。中団から長くいい脚を使うタイプで、前がやり合ったり、ある程度ペースが流れる展開が理想でしょう。

 この2頭が実績的に上位で、あとは展開次第でどの馬が浮上してもおかしくないというメンバーです。プリムラ賞を逃げ切った(2)ダイセンメイトは、トパーズ賞でスーパーバンタムに離されているので、先行争いに巻き込まれず流れに乗れるかがカギ。重賞で連続5着の(9)サムライバカンスは先行してどこまで粘れるかでしょう。デビューから3戦目で変わり身を見せた(1)サチエにも注目しています。

 今年はJBCイヤーで盛り上がった金沢競馬場。27日(月)の開催が終了すると、3月までシーズンオフに入りますから、2021年ラスト開催をぜひお楽しみください。

(文・赤見千尋)

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