「京都2歳S・G3」(27日、阪神)
出世レースから新星誕生だ。5番人気
ジャスティンロックが、重賞初挑戦で初Vを飾った。序盤は行き脚がつかず、後方2番手。前半5F62秒8のスローペースを3角から進出し、4角では早くも2番手まで押し上げた。他馬が殺到し、5頭分は外を回る厳しい展開。それでも直線に入ると鞍上の右ステッキに応えて勢い良く坂を駆け上がり、ゴール前でもうひと伸び。内で粘る2頭を退けた。
松山は「道中は折り合いに専念してリズム良く運べたので、しっかり脚がたまっていました。早めから動く形でしたが、ペースが遅いと思ったのでこういう競馬を。非常に強かったと思います」と相棒をたたえる。「まだまだ良くなる馬。この時点でこれだけのポテンシャルを見せてくれた。楽しみです」と期待は膨らむばかりだ。
角居厩舎の調教助手時代に携わった
リオンディーズ産駒のJRA重賞初制覇に、吉岡師も「縁を感じますね」と喜びもひとしお。「リオンは競馬に行って難しい気性でしたが、この馬は扱いやすい。まだ7、8割の完成度。正直、こんなに早く結果が出るとは」と驚く。今後は未定だが、賞金を加算できたのは大きい。さらに成長を遂げ、父の果たせなかったクラシックVへと突き進む。
提供:デイリースポーツ