前身の
ジャパンCダートから名称が変更され、開催場も中京に移されてから今年で8回目だが、過去7回で1番人気が勝利したのは1度しかなく、また8番人気以下が馬券に絡まなかったというケースも1度しかない。臨戦過程が幅広いことや、他コースでの序列が中京にリンクしにくいことなどが予想を難解にする要因の一部といえる。
1.前走地方の馬が活躍傾向
過去7回の勝ち馬の前走を見てみると、
JBCクラシックが3勝、
マイルCS南部杯が2勝、
JBCレディスクラシックと
日本テレビ盃が1勝ずつ。全体的に見ても、前走が地方交流重賞だった馬は[7-3-3-28]で複勝率31.7%と優秀だ。
JRAには
みやこS、
武蔵野Sという
トライアルレースがあるが、それらを抑えて前走地方の馬の方が活躍傾向にある。
2.より長い距離での実績はあるか
アップダウンが激しいコースで道中緩みの少ないタフな展開になることから、スタミナが高いレベルで要求される。過去7回で3着以内に入った延べ21頭中、17年2着の
テイエムジンソクと19・20年3着の
インティ以外には、それ以前に2000m以上のダートオープンで3着以内に入った実績があった。
3.末脚が要求される
過去7回中4回の勝ち馬は上がり3ハロン35秒台の末脚を使っていた。タフな展開になるとはいえ中京の直線は約410mもあり、スタミナだけでは中々攻略し辛い。先行押し切り一辺倒の馬よりは、後半の脚もしっかり使える馬を上に取りたい。
テーオーケインズはキャリア14戦中13戦で3位以内の上がりを使っているように末脚堅実な馬。前走の
JBCクラシックは4着に敗れたが、出遅れの影響が大きく見直しは可能。中京替わりはプラスで巻き返しは必至とみる。