「チャレンジC・G3」(4日、阪神)
さらなる飛躍を予感させる、圧巻の走りだった。単勝1・7倍と断然の1番人気に支持された3歳馬
ソーヴァリアントが、2着に3馬身半差をつける文句なしの内容で初の重賞タイトルを手にした。
道中は逃げた
マイネルフラップの直後でピタリと折り合い、十分な手応えを残したまま直線へ。ルメールが軽く手綱を動かすだけで、懸命に追いすがるラ
イバルとの差はどんどん広がっていく。放たれたムチは、残り200メートル付近の1発のみ。何度やり直しても結果は変わらない-、そう思わせるほどの完勝劇を演じてみせた。
初めてコンビを組んだ鞍上は「きょうは勝つ自信があった。絶対能力がある」と納得の勝利に胸を張り、「G2、G1に絶対行ける。とても楽しみです」と今後の大舞台での活躍を予言した。
勇姿を見守った大竹師も「強かったですね」と思わず目を細める。「もし逃げていれば、これまで積み上げてきたものが、おじゃんになるところだった。その辺も酌んで乗ってくれたのが良かったね」と鞍上の先を見据えた好騎乗をたたえた。
今後は未定だが、20年の覇者
レイパパレは21年にG1を制覇。同馬にも輝かしい未来が待っているのは間違いないだろう。
エフフォーリアを筆頭とした黄金世代から、新たなスターが飛び立った。
提供:デイリースポーツ