「チャンピオンズC・G1」(5日、中京)
1番人気の
テーオーケインズが最後の直線で一気に突き抜け、後続に6馬身差をつけて圧勝。JRA・G1初Vを飾った。同年の
帝王賞&チャンピオンズC制覇は、前身のJCダートも含めて史上初。2着は3番人気の
チュウワウィザード、3着には14番人気の伏兵
アナザートゥルースが入った。ダート初挑戦で2番人気に支持された白毛馬の
ソダシは果敢に逃げたものの、最後の直線で早々と失速して12着に敗れた。
“砂の帝王”が地方&中央のダート統一を果たした。先行集団の5、6番手で流れに乗った
テーオーケインズは、直線に入ると抜群の手応えで一気に抜け出す。あとは後続を引き離すだけだった。6馬身差での勝利は同レースで過去最大、前身のJCダートを含めても01年
クロフネの7馬身差に次ぐ着差。混戦模様と言われた下馬評をあざ笑うかのような圧倒的な強さを見せつけた。
前走のJBCクラシックでは出遅れが響いて4着。それだけに、松山には期するものがあった。ゲートで長く待たされ、前回の悪夢が再現されてもおかしくはない状況。「後ろにモタれる面もあったけど、よく我慢してくれた」と振り返り、「今回は何とか結果を出したいと思っていた。本当に強かったですし、強い姿を見せられて何よりです」と会心の内容に喜びもひとしおだ。
JRA・G1初勝利となった高柳大師は「ゲートで待たされた時は心臓がバクバクしていましたが、何とか頑張ってくれた。今はホッとした部分が大きいですね」と胸をなで下ろしながら、「僕も皆さんと同じぐらい驚いています」と笑顔で愛馬のパフォーマンスを表現した。
今年は地方の
帝王賞に続いて、砂の頂上決戦を制した。指揮官が「まだ4歳なのでまだまだ成長してくれると思う」と言えば、主戦も「ダート界を引っ張っていく存在になってほしいですね」と大きな期待を寄せる。次走は未定だが、夢は大きく広がっている。
提供:デイリースポーツ