各紙にて既に報道されているとおり、フランスの
M.ミシェル騎手は現地時間2日、ル・
クロワゼ=ラロッシュ競馬場で行われた4Rクロテュル賞(Prix de Cloture)(4歳上・芝2500m)で4番人気ゴルディフロスト(牝4、仏・C.
バランドバルブ厩舎)に騎乗した際、最終コーナーでの他馬の転倒に巻き込まれる形で落馬し、鎖骨骨折などの重傷を負って競馬場近くのリール大学病院に搬送された。
先頭を並走していた2頭のうちの1頭、A.プシャン騎手騎乗のトゥンマイ(牝5、仏・Gバティスティク厩舎)が突然馬場に脚を取られるように前のめりに転倒。真後ろに続いていた
ミシェル騎手のゴルディフロストがそれにつまずいて転倒し、
ミシェル騎手は馬場に叩きつけられた。その後、2組の人馬がその事故に巻き込まれている。4人の騎手は同じ病院に搬送され、特にプシャン騎手は胸骨と肋骨を骨折していた。4頭の馬はいずれも怪我はなく無事だった。
ミシェル騎手のエージェントのF.スパニュ氏によると、現地時間3日に行われた
スキャナー検査の結果、
ミシェル騎手の症状は、左鎖骨の変位を伴う開放性骨折、頭蓋骨後部の陥没を伴う骨折、前頭葉の打撲血種。頭蓋骨と前頭葉については経過観察し、鎖骨については手術が必要かどうかを週明けから検討することになっているが、医師の見立てとして、恐らく手術には至らないだろうと聞いているとのこと。
病院搬送直後の診断で認められた心的外傷については著しい回復が見られ、土曜日あたりから食事もできるようになっているとのこと。落馬時の様子については、前の馬が倒れるのを見たが対応することはできず、そのあとのことは記憶がないと話しているという。
【F.スパニュ氏のコメント】
「日本のファンの皆さまにも心配をおかけしていると思います。彼女はまずは精神面で良化しているので、安心して欲しいと思います。早く治して復帰したいという
モチベーションが高まっています。
ファンの皆さまの励ましのコメントなどがたくさん届いていて、それが大きな助けになっています。そして、彼女自身鉄人なんです。医師は、彼女の復帰には同意してくれていますが、1か月かそれ以上の休養が必要だと言われています」
【
M.ミシェル騎手のコメント】
「日本のファンの皆さま、温かい言葉をありがとうございます。私は必ず復帰します。そして、日本に戻ることを楽しみにしています」
(取材:高橋正和、編集:netkeiba.com)